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通貨安競争ってなに? [FX投資]




ニュースから用語を抜粋して解説します

きょうは「通貨安競争」についてです


読んで字のごとく通貨安の競争なのですが一体なにが起こっているのかというお話をします

リーマンショックあたりからドル円レートがどんどん下がり円高になったのはご存じですよね

その円高がどういう影響を及ぼしたのかというと
まずは輸出企業の利益が減りました

輸出企業は日本で作ったものを海外で販売し外貨を稼ぐのですが
海外から見ると円高になったおかげで日本製品は高くて買いたくないのです

例えば車の部品だったら同じ部品なら中国から買った方が安いですからね
当然日本の物は売れなくなりました

また、たとえ売れても稼いだ外貨を日本円にして社員などの給料を払わなくてはならないので円に交換す
ると、外貨の方が価値が低いので円を沢山手に入れることが出来ない

よって収支がマイナスになった企業が沢山でました
そのせいで雇用も少なくなり、失業率も上がってしまいました

こうなると今度は株価も下がり、日本の景気が危ぶまれたのです

このように自国の通貨が高くなりすぎると色んな弊害が起きるので
輸出を主に生計を立てている国は自国の通貨が安い方が経済も潤うという考えなのです

今まではその犠牲を日本だけが受けていたような形で辛抱してきたのですが
昨年末あたりから

「んも~我慢できないっ!!」

アベノミクスなる円安誘導的な政策論が出始め
それを境に今までの円高から一転、一気に円安方向に向き始めたのです

そしたら他の国も慌てたのですね

「円に安くなられては自国の通貨が高くなってしまうじゃないか~!せっかくいいところだったのに~!」

あちらこちらの国から批判が出てきたのです

それでも流れはどんどん円安へ傾いていきました
そしたら他の国も

A国:「うちの国の通貨は買っちゃだめ!」
B国:「うちのだってダメよ!」
C国:「うちだって困るぞ!」

と、口先で自国通貨高になるのを防ごうと必死!

これじゃあ収集がつかないじゃないか、ということで先日のG20で

議長:「もうみんな口先で誘導したりするズルはナシだからね!」

各国:「うん、わかったよ」

みたいな事になったわけです

これが通貨安競争の全容です

けっこうどの国も子どもみたいですね(笑)


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